転職が決まらず、転職活動の期間が長くなるのは、本当につらいことです。
僕は転職活動をして内定をもらうまでに3ヶ月かかりました。たった3ヶ月でしたが、それでも、その間は気持ちが落ち着かず、将来の不安も重なり、重い気持ちで過ごしてきました。
ここでは、転職がなかなか決まらず、辛い気持ちになったときにどうやって気持ちを立て直すか、そして転職成功に向けてどんな戦略で臨めば良いかを解説しています。
転職活動が長くなり、キツくなっているひとに希望をもってもらえる内容になっていますので楽しみにしていて下さい。
転職の辛さは転職を成功させることでしか解消しない
まず結論からはっきりさせておくと、転職が決まらない悩みは転職を決めることしでしか解消されません。
「そんなわかりきったこと言うな!」と言われてしまうかもしれませんが、ここをはっきりさせておかないと、転職活動の期間がさらに長くなってしまいます。
転職活動が長引くと不安と諦めの気持ちがどんどん強くなってしまい、「転職を成功させよう」という気持ちがなえてしまうんです。
その結果、今までと同じように活動しているつもりでも、自然とパフォーマンスが落ちてしまっていて、本来なら内定を取れていた会社でも知らず知らずのうちに逃してしまうということがおこります。
そうならないないためには、頭の中に不安や諦めが入り込まないようにすることが大事。頭の中を整理して「今するべき事は、転職を成功させること。そのためにやるべきことを続けること」とシンプルな考え方にしておく必要があるのです。
「そんなこと分かってる」と言いたい気持ち、よく分かります。
よく分かるんですが、もう1度このことを確認するところから始めて下さい。
これから先、転職を成功させるために。
僕も、転職活動中に不安が強くなって自信がだんだんなくなってきたとき、小さなミスが多くなっていました。そんな時、目的を達成するために必要のない要素を頭から追い出すために、目的の方を明確にするように心がけていました。
今までの転職活動を見直す
頭の中が整理できたら、具体的な対策を考えましょう。
ほんの少し考え方ややり方を変えるだけで、結果は大きく変わりますから、
少しずつ今までのやり方を見直してみます。
転職先の条件を見直す
転職が決まるときは、意外とあっさり決まります。
いろんな会社にエントリーして何度か最終面接まで行っても決まらなかったのに、決まるときはエントリーから10日くらいで決まってしまう、というのはよくあることです。
なぜこのようなことがおこるかというと、内定を出した会社との間で需要と供給が一致したから。言い換えると、会社が求める能力と、その人が持ってい能力が一致したからです。
転職が上手く行かない原因を考える時、自分の中に答えを求めようとしてしまいがちですが、転職は相手があってはじめて成立するもの。
なので、転職を成功させようと思ったら、「自分の力をゴリゴリに高めること」を考えるよりも、「自分の能力を求めている会社を見つけてエントリーすること」を考える方が確率は断然高くなります。
転職は大規模なマッチングパーティーみたいなものです。
専業主婦希望の女性に「共働きでガンガン稼いで早めにリタイヤしたい」と思っている男性がアプローチしてもうまく行かないように、どんなにスペックが高くても、会社のニーズに合わなければ内定はとれません。
逆に言えば、自分では「あれが足りない、これが足りない」と思っていても、”自分が今もっているもの”を理解して、それを求める会社に持っていけば、サラッと採用してくれます。
まずは、転職の条件を見直して、自分の力を求めてくれる会社がどこかを考えるところからはじめましょう。
自分が希望する条件も検討し直して、優先順位の高い条件を満たしている会社を中心にアプローチするように戦略を固めていきます。
(「転職するかどうか」「この会社に入るべきか」の判断にまよったら、こちらの記事を参考にしてみてください)
自己分析を見直す
自己分析の内容も見直していきます。
とは言っても、自分の力を評価してくれそうな会社に絞ってエントリーすることを前提にすれば、無理に相手に合わせにいく必要はありません。自分の強みを際立たせるように自分を再定義するイメージです。
不安が大きいとき、気持ちが弱くなっているときは、自分のことを小さく感じて、何をアピールすれば良いのかが分からなくなっているものです。
そこからもう一度自分のウリをハッキリさせて、今まで以上に鮮明に伝えられるように磨き上げていく、そんな作業だと考えて下さい。
これができれば、自己PRや面接で何を伝えるべきかが明確になるので、ブレることなく自分自身の姿を伝えることができます。
なにより、この作業は自信を回復させることができるのがデカいです。
是非時間をかけて取り組んでみて下さい。それだけの価値があります。
サポート体制を見直す
転職活動は表向き個人戦ですが、実は自分が主人公のチーム戦です。
強力なチームを編成することが、転職活動を有利に展開することにつながります。
家族のサポート
「いい年して家族に迷惑をかけたくない」なんて考えを持つ必要はありません。人と人とは持ちつ持たれつ、家族ならなおさらです。
実家が頼れるなら転職先が決まるまでの期間生活させてもらって食費や家賃の支出を抑えるようにしましょう。金銭的な負担が少なくなるのは気持ちを安定させてくれます。
家族との生活に気づかれするかもしれませんが、それよりもお金で追い込まれて精神的な余裕がなくなるのを防げるのはメチャデカいです。
堂々と、「助けてくれ!」と言ってお願いしちゃいましょう。
友達のサポート
バリバリ働いている友達を見ると、なんだか引け目を感じるかもしれませんが、みんな自分が考えている以上に心配してくれていますし、「力になりたい」と思ってくれています。
友達にはあまり重い役割をお願いするのは悪いので、自分が感じている不安や、希望など、心の中に抱えているものを聞いてもらう、話し相手になってもらうのがいいです。気分転換になりますし、気持ちがかなり前向きになりますよ。
ただ、友達にもいろいろいます。よかれと思ってひどいこと言うヤツもいますので、そう言った人は避けて、思いやりのある明るい人を選んで話しを聞いてもらいましょう。
転職を経験したことのあるひとならなお良いですね。自分の経験と照らし合わせながら、親身になって向き合ってくれると思います。
転職エージェントのサポート
転職市場の状況、職務経歴書の添削、面接対策など、転職について直接サポートしてくれる転職エージェントは、心強い存在です。
転職を成功させようとするのに、プロの力を借りない手はありません。現状を前進させるために力を尽くしてくれますから、遠慮なく活用するようにしましょう。
すでにエージェントをつけている方もいると思いますが、その人は自分に合っていますか?
自分の希望をちゃんと理解して、できるだけそれにかなうような案件を紹介してくれているでしょうか。疑問に思っていたり不安に思っていることに向き合って、納得できるような答えを返してくれていますか。
もし、今のエージェントに納得できないと感じているなら、エージェントの変更を考えて下さい。お互いの時間を大切にするためにも、満足度の低いエージェントとの付き合いは早めに切り上げて、他のエージェントを見つけるように気持ちを切り替えます。
それと同時に複数のエージェントに登録して、自分に合うエージェントを探すために動いてみましょう。自分にとって本当に頼りになるエージェントを見つけられるかどうかは、その後の転職活動の成果にダイレクトに影響します。その確率を高めるためにも、複数のエージェントに登録して選択肢を増やしておきます。
(おすすめの転職エージェントについてはこちらの記事で紹介しています)
まとめ
転職活動のつらさは、転職を成功させることでしかかいしょうできません。
転職を成功させるには、自分のメンタルを健康な状態にして、自分の強みを明確にしてから、自分に合う転職先を見つけてエントリーすることです。相手があってこその転職であることを忘れないようにしましょう。
そのために、とにかくたくさんのサポートを受けることです。
転職活動は自分が主人公のチーム戦です。強力なチームを編成して、自分しか進めない道を進んで下さい。