【転職と資格】転職に役立つ資格は自分で決める! 転職で使える資格は「”会社の利益”とセットで語れるか」で決めろ

「転職するのに資格を取ろうと思うけど本当に役にたつの?」

「転職するのに役に立つのはどんな資格?」

そんな疑問はありませんか。

僕が38歳で外資系の経理の仕事に転職した経験からすると、

・転職で資格は役に立つ
・でも、資格があるだけではダメ
・”会社の利益”のためにそれをどう使うかを語れるかがポイント

というのが結論です。

この記事では、

・転職で資格が役に立つ理由
・転職で役に立つ資格
・どのようにすれば転職で資格を生かすことができるのか

を説明します。

「転職するのに資格を取ろうか迷っている人」
「すでに資格を持っているけどどう生かせば良いかが分からない人」
は是非読んでみて下さい。きっと答えが見つかりますよ。

結論:転職で資格は役に立つ

まず、「転職で資格は役に立つか」という疑問に答えておきましょう。これは、間違いなく役に立ちます。

最初に触れたとおり、僕は38歳で転職活動して経理の仕事に就きましたが、ある資格を持っていました。それは、公認会計士の資格です。

「会計士の資格持ってれば、そりゃね」と思われるかもしれませんが、38歳ですよ、38歳!

第二新卒なんか10年前に終わってましたし、経理もやったことありませんでした。
しかも、正社員として仕事を始めたのは34歳ですから、まとめると、

「高年齢」「未経験」「ブランクあり(しかも長期)」

の三重苦の中の転職だった訳で、資格だけでどうにかなるような状況ではなかったんですよ。

そんな中でも、希望通り経理の仕事に就けたので、僕の場合は「資格を生かした転職」の分かりやすいパターンだったと思います。

「そうは言っても、公認会計士だからね」と思われる方もいるかもしれません。

確かに、資格によって求められるものには違いがありますから、その評価に差があるのはその通りです。

ただ、資格の評価に違いはあっても、転職の場面でメリットが多くあるのは間違いありません。

また、それを転職でどう生かすかによって、その威力を何倍にも変えることができます。(僕の場合もこれができたからこそ、転職できたと思っています)

この後、資格をどう生かせばその価値を高められるかについても説明します。

「しょぼい資格だから」とか「誰でもとれるものだし」とか思わないで下さい。

自分で手にした資格は、決して裏切りません。
きちんと生かしてさえあげれば役に立ってくれますから、安心してください。

転職に資格が役に立つ理由(資格のメリット)

転職の場で資格が役に立つか、その理由を見てみましょう。

自分ができる仕事を証明してくれる

資格は、自分ができる仕事を証明してくれます。

たとえば、

簿記2級の資格を持っていれば、会社で必要な経理のことは一通り分かりますから、「経理の基本的なところは任せられるな」と想像してもらえますし、

社会保険労務士の資格を持っていれば、人事系の制度は理解していますから、「1年実務を任せれば全体を見てもらえるくらいにはなるかな」など、

採用後にどれくらいの仕事を任せられるかを、企業にイメージしてもらえます。

転職では、この「採用後の具体的なイメージ」が大事で、資格があるとより鮮明にイメージしてもらえるのがデカいです。

専門的な知識が効率よく身につく

仕事の専門性を高めるには、その分野の知識を学ぶことが一番ですが、資格をとると効率よく専門的な知識を身につけることができます。

「実務をやっていれば知識は自然に身につく」という人もいますが、それは間違いで、知識は直接習う方が圧倒的に早いです。

また、最新の知識が身につくことや、関連する知識を偏りなく身につけられる点も大きくて、大きな制度変更があった場合などに採用担当者に「新しい分野はこの人に任せられるな」と思ってもらえます。

自分がやりたい仕事をアピールしてくれる

資格の取得は、その分野に対して興味・関心がなければ、なかなか達成できるものではありません。

興味がなかったり、「向いてないな」と思うようになると、勉強の途中でつまらなくなって、やめてしまうからです。

資格取得までやりきれは、その分野に興味があって、それを仕事にしようとする熱意があることは、十分に分かります。

自己PRで必死にアピールするよりも、無理なく仕興味や熱意を伝えられるのは、資格が持っている大きな価値です。

仕事を投げ出さない人間であることを証明してくれる

資格を取るには時間がかかります。受験勉強と同じでインプット、アウトプットの積み重ねですから、すぐに投げ出すような人では不可能です。

特に、仕事をしながらの資格取得は条件が厳しいですから、中途半端な決意で取り組んでもあっという間に討ち死にしてしまいます。

そんな苦難を乗り越えてようやく手にする資格ですから、その人の努力や責任感は相当なものであることが分かります。

資格取得までの道のりも、その人の人柄(粘り強さ、努力)をアピールしてくれます。

自信を持たせてくれる

資格は自信を与えてくれます。

資格はその分野の知識を十分にもっていることを証明してくれますから、「職場が変わったとしても特別困ることはない」と思えますし、

「あの厳しい競争を勝ち抜けたんだから、内定にも値するはず」と自分自身を肯定的にとらえる後押しをしてくれます。

転職活動の期間は、ちょっとしたことで自信を失いがちです。

資格というはっきりと分かる結果を残していると、そこに立ち返ることで自信を回復させてくれるアイテムになってくれます。

転職に役立つ資格は、「”会社の利益”とセットで語れるか?」で決める

「資格が役に立つのは分かった。じゃあどの資格を取れば良いの?」と思われると思います。

この疑問についての答えはシンプルです。それは、

「”会社の利益”とセットで語れる資格」を選ぶ

ということになります。

少し分かりにくいので例を挙げると、

(資格の専門性と価値)
簿記2級の資格を持っていて会社の経理については一通り理解しています。

(職場の利益)
私に経理の仕事を担当させてもらえれば、他の方には財務やIRの仕事にも時間を使ってもらえます。

(会社の利益)

そうすることで、キャッシュ・フローの改善や投資家との関係が緊密になって企業価値を高められるようになると考えています

など
「その資格で得た専門性を使って、会社にどんな利益をもたらすことができるか」を語れるような資格を選ぶと言うことです。

逆に言うと、「会社の利益」を打ち出せないものは、あまり意味がありません。

どんなに難関と言われる資格でも、会社に利益と結びつけられなければ、資格の価値は大きく下がってしまいます。

企業の採用担当者も全ての人が、資格の価値を正確に理解しているわけではありません。

こちらからどのように使えば良いのかを説明する、「資格取得者のトリセツ」を添えてあげるのです。

「転職に役立つ資格は何ですか?」という疑問に、資格の種類で答えるのはあまり意味がありません。

ざっくり言うと、「希望する職種に関係する資格」であればOK。

それよりも大事なのは、「”会社の利益”と結びつけられるか」の視点です。

「資格を取る」という行為は主観的なものですが、それに「会社にとってどのような価値を生み出せるか」という客観性を加えることで、資格を本当の意味で生かすことができるのです。

まとめ

資格は転職で役に立ちます。

どの資格をとるかは、自分が志望する職種に関連するものであればOK。
それよりも大事なのは、「その資格によって会社でどんな利益を生み出せるか」を考えること、そしてそれを伝えることです。

「資格を取る」だけでは転職にはつながりません。
ですが、それを生かす工夫をすれば、その価値を存分に発揮させることができますよ。

資格は、分かりやすく自分の能力や専門性、興味、関心を伝えてくれるアイテムです。

それを上手く使って希望の職場を手に入れましょう!

タイトルとURLをコピーしました