・転職する時っていつから準備始めるの?
・転職の準備って具体的にどんなことすればいいの?
こんな疑問はありませんか。
僕は38歳に転職活動をして転職しましたが、その時の反省を踏まえて答えると、
「今すぐ準備を始めてください!」
という結論になります。
この記事では「どうして転職の準備は”今すぐ”なのか」「どんな準備をしておけばいいのか」について具体的に説明します。
転職を考えている人だけでなく、今は転職を考えていない人も「早く準備しておくことの大切さ」を分かってもらえると思います。
早めの準備が悔いのない転職の第一歩です。
この記事を読んだらすぐに準備を始めましょう。
転職の準備を今すぐ始めるべき理由
いつ転職するかは誰にも分からない
最初に触れたとおり、転職の準備をいつすべきかは「今すぐ」が結論になるのですが、その理由を一言でまとめると、
「転職がいつ必要になるかは、誰にも分からないから」
ということになります。
この結論は、僕の転職とその時の反省がベースになっています。
その時の経験を伝えるために、昔話をすることを許して下さい。
僕は38歳で転職したのですが、そのきっかけは「リストラ」でした。
当時働いていた会社が、リーマンショックの影響で業績が一気に落ち込んだことから、大規模なリストラが行われることになったのですが、
僕は就職したタイミングが34歳と年齢が高かった上に、仕事にもハマっていなかったので、真っ先にリストラ候補になり転職せざるをえなくなったんです。
リストラを告げられた時の僕は準備も何もしていなかったので、「転職するとして、何すればいいの?」状態だったんですが、同じタイミングで辞めることになった同僚は、あっという間に転職先を決めて余裕をもって退職の日まで過ごしていたんです。
その後、自分は転職できたんですが転職先が決まったのは3ヶ月後。
長くはないですが、それでも周りの同僚に比べれば最も遅いタイミングになってしまいました。
転職先が決まらない間は、精神的にもかなりキツかったです。
では、リストラ宣告があって10日程度で転職先を決めた同僚と、3ヶ月かかってしまった僕の間で何が違ったかというと、「準備のタイミング」でした。
その同僚にあとから話しを聞くと、リストラの情報が出るずっと前から転職の準備を進めていて、リストラの発表があった時は「これはチャンス!」と思って(割増退職金が受け取れるからです)、転職活動を加速させたそうです。
「早く決まったのはたまたま」と言っていましたが、それでも準備のタイミングの早さが内定の早さにつながったことは、まぎれもない事実です。
このように、僕の場合はリストラがきっかけでしたが、他にも
・体調を崩してしまった
・ミスが続いて今の職場に居づらくなった
・新しい上司とソリが合わずケンカしてしまった
・家族の都合で地元に帰らなければいけない
など
予想していないタイミングで転職しなければいけなくなる時があり、その可能性はだれにでもあります。
そのことを踏まえると、転職は早く始めるに超したことはありません。
転職する必要がなければ、それは良いことです。
でも、もし転職が必要になった時に準備ができていないと、
転職活動に出遅れて、チャンスが他の人に流れてしまい、
転職先がなかなか決まらないという、僕のようなケースに陥る可能性が高くなります。
「そんな不要なリスクは避けてもらいたい」という気持ちから、
「転職の準備は今すぐ始める」ことを勧めています。
準備のタイミングを早めるだけで、大きな差がついてしまう訳ですから、やらない手はないです。
転職の準備はメンタルを安定させる
転職の準備を早くすることを勧める理由は他にもあります。
それは、メンタルを安定させるためです。
転職の準備をしていると、転職に関する情報がたくさん集まりますから、自分にどんな職場で働けそうかがある程度想像することができます。
そうすると、
「今の職場、いつでもやめられるな」
と思えるようになるんですね。
この「いつでもやめられる」という気持ちになるとすごく強くて、
何かイヤなこと(人間関係の問題など)があっても、強気強気でノビノビ仕事ができるので、案外良い仕事ができるようになります。
転職の準備がメンタルを安定させて、今の仕事に好影響を与えると。
もし、うまくいかなくても転職活動をそのまま進めればいいので、どっちに転んでも損はないことになります。
このように、将来の備えとしてはもちろん、現職にも良い影響を与えてくれるという理由から、「転職の準備は”今すぐ”に」という答えになります。
転職の準備は具体的にどう進めるか
「転職準備って大変そう」思われているかもしれませんが、そうでもありません。
仕事が終わった後でちょっとずつ進めれば、大きな負担にはならものばかりなので安心して下さい。
職務経歴書の作成&更新
職務経歴書の作成と更新から始めます。
職務経歴書は転職活動には必ず必要な書類で、自分の学歴、職歴、スキル、実績、などを記載します。一般的には履歴書と行った方がわかりやすいと思いますが、履歴書よりも書く内容が細かくなっています。
職務経歴書は、「自分がいままでやってきた仕事の振り返り」を記録するもので、その振り返り作業がちょっと面倒なのですが、今までにも履歴書を書いたことはあると思うので、そのデータを元にして新しいものを付け加えていけばOKです。
「人に歴史あり」で振り返りの作業をすると、意外とたくさんの実務経験を積み、スキルを身につけ、実績も残していることが分かってきます。
小さいことでも構わないので(ミーティングで業務改善のためのこんなアイディアを出して採用された、など)できるだけ多く実績、経験を思い出して記録するようにしてください。
職務経歴書は一度作成しておけば、あとはそれを更新するだけ。
年に1回か2回程度で構わないので、その半期、年度の職務評価に合わせて更新しておくといいでしょう。
転職経験者とのつながりを持つ
転職をより具体的にイメージするために転職経験者とのつながりを持つようにします。
社内に中途で入ってくる人がいますので、まずはそこからつながりを持つようにします。つながりができれば機会を見つけてキャリアの話しを聞かせてもらいましょう。それだけでグッと転職がリアルに感じられるようになります。
ただし、聞き方には注意が必要です。
「自分も転職を考えていて…」と言ってしまうと、「あいつ転職するんだって」と変な噂が広がってしまうので、「あなたのユニークなキャリアに興味をもちました。ぜひ、今までの経験を聞かせて下さい」のようなスタンスで、あくまでも”人”に焦点をあてて聞くようにしてください。
先輩などで他社に転職した方がいれば、その方とも連絡をとって話しを聞かせてもらいます。
こちらは社外の人なので、ぶっちゃけトークできます。「どんなふうに転職活動を進めたか」「転職先はどんな感じか」「反省点はないか」など、本当に聞きたいことをしっかり聞かせてもらいましょう。
転職サイトへ登録
転職サイトへ登録します。
転職サイトって何?という方もいると思いますので、簡単に説明すると、
「転職のマッチングサイト」です。
自分の学歴、職務経歴、実務経験、スキル、実績、得意分野、希望年収、勤務地、などのデータを登録しておくと、条件に該当する転職案件を紹介してくれます。
転職サイトのメリットは、一方的に案件を紹介してくれるだけなので、面談などのアクションをおこす必要がなく、自分のペースで転職情報を手に入れられることです。
しかも無料なので、ただ登録しておくだけで経済的な負担もなく、よさげな転職案件が次々に舞い込んできて、しかも一々リアクションする必要もないというすぐれものです。
まだ実際に転職するところまでは行ってないので、「今の自分には、どんな会社のどんな仕事にニーズがあるのか」がわかります。
つまり、「転職市場での自分の価値が分かる」ということです。
これを知っていれば、いざ転職しようという時でも、より効率的に候補になる会社を絞って素早くアプローチできます。
転職の準備としては、最も効率のよい方法です。
転職サイトへの登録は、より正確により細かくデータを入力することをおすすめします。
サイトへの登録には、フォームにデータを入力するのですが、数が多くて適当に済ませてしまいがちです。それでも何もやらないよりは全然マシなのですが、できるだけ自分にマッチした案件を紹介してもらった方が絶対良いので、できるだけ入力フォームは埋めるようにしましょう。
ここで役に立つのが、最初に作成した職務経歴書です。
職務経歴書をしっかり作り込んでおけば、この作業は簡単です。
もしここで時間がかかるようなら、職務経歴書が充実していないということなので、入力フォームを埋めながら同時に職務経歴書も更新していくといいですね。
では、具体的にどの転職サイトに登録するかですが、まずは「リクナビNext」をおさえてください。
転職準備段階で転職サイトを使う目的は、「今の自分にオファーをくれるのはどんな企業なのかを知ること」ですから、できるだけ案件数の多いところを選ぶべきです。
その点、リクナビNEXTは国内でも最大の案件数を抱えるサイトですから、ここを避ける理由はありません。
リクナビNEXTをきっかけにして、慣れてきたら他のサイトも使う、というのが最も効率の良い転職サイトの使い方になります。
おすすめの転職サイトについては、こちらの記事で詳しく説明しています。
転職の具体的な準備をどうするかについて、イメージしてもらえたかと思います。
転職は情報戦でもあり、情報をいち早く掴んで行動できた人が勝利するゲームです。
「早く動き出すこと」の大切さを覚えておいて下さい。
まとめ
転職の準備は”今すぐ”はじめましょう。
転職するタイミングがいつ訪れるかは誰にも分かりませんし、その時になってから準備を始めると、後手を踏んで転職活動が長引く可能性があります。
具体的な準備は、「職務経歴書の作成&更新」「転職経験者とのつながりを持つ」「転職サイトへの登録」の3つ。
いずれも、経済的な負担がほとんどなく、時間もそんなにかからないものですが、それをするかしないかで転職にかかる時間と成果は大きく違ってきます。
「今すぐ動けるかどうか」で差がついてしまいますから、すこしでも早く動き出して有利に転職活動を進めて、希望の職場を手に入れて下さいね。