・転職したいけど、転職先選びに失敗したくない
・次こそは自分に合う環境で仕事したい
こんな悩みはありませんか。
僕は38歳で転職して新しい職場に飛び込みましたが、最初、仕事になかなか慣れず人にも溶け込めなくて、転職を後悔した時期がありました。
その時の経験と反省を踏まえると、転職先選びで後悔しないためには、”期待のコントロール”と”事前のリサーチ&準備”が超重要です。
この記事では「期待のコントロール」について詳しく説明します。(”事前のリサーチ&準備”についてはこちらの記事で書いていますので、こちらの方もぜひ!)
転職先選びに役立つ視点と心構えを紹介しますので、転職先選びで悩んでいる方は後悔する前にぜひ読んみてください。
転職先選びで注意すべきこと
「どの会社のどの職場を選ぶか?」
転職活動をはじめると必ず向き合わなければいけない問題です。
仕事内容、休暇日数、給与、福利厚生、など条件を比較して候補を絞っていきますが、その条件を検討する時に忘れてはいけないことがあります。
それが、「期待のコントロール」です。
転職は大変ですけど、同時に解放感が増してテンションが高くなっていくんですよね。
知らず知らずのうちに転職することや転職先、そして自分への期待が大きくなりすぎて、実際に働いてみると「こんなもんか」と落胆してしまったり、「自分の力はこんなものか」と自信をなくして、転職の選択を後悔してしまうということがよくおこります。
僕も転職してすぐの頃、「ま、自分が望んだ仕事だから、やってるうちに何とかなるでしょ」くらいの気持ちでいたら、ぜんぜん仕事についていけずに帰りの電車で毎日泣きそうになってました。
「やっちまったかも」と頭をかかえて自分の選択を悔やんでましたね。
でもこれ、仕事や自分への期待が高すぎただけで、自分が原因だったんですよ。
そう言った、”期待しすぎ”は転職先選びにとって悪。
”期待しすぎ”のメンタルをコントロールして、冷静に転職先を選ぶことが大事です。
転職先を選ぶ時には、次の3つの期待がコントロールできているかを確かめておきましょう。
1.仕事内容への期待が大きすぎないか
転職先を選ぶのに「好きな仕事ができる」ことを最大の理由にし決めることがあります。
「好きを仕事にする」というのは、カッコいいですし理想的に思えますよね。
ただ、やりたい仕事にこだわりすぎると、仕事で満足度が上がることへの期待が大きすぎて、逆に、簡単に失望してしまうことも多いです。
たとえば、人間関係の小さなトラブルや、「やりたい仕事」とは違う事務的な仕事(レポートをまとめる、期限内に経費を精算するなど)でストレスをため込んでしまい、それが原因で、転職が失敗だと後悔してしまうことがあります。
「そんなことで?」と思うかもしれませんが、それが日常的に継続していくとストレスも想像以上に大きくなっていきます。
2.転職にモチベーションを期待しすぎていないか
仕事内容や職場の環境変化によって、高いモチベーションで仕事ができるように感じます。
ところが、モチベーションは、”みずもの”で、ちょっとしたことで浮き沈みするもの。
たとえば、たまたま頼まれた仕事で上手く行きほめられたから、色々引き受けているうちに得意になり楽しくなった。
得意だと思っていた仕事があったのに、他にも得意な人がいて、評価でも負けてしまったことから、やる気が失われてしまった。
など、やりたい仕事をしているからモチベーションが上がるとうわけではありません。
仕事から得られる満足感は、やっているうちに偶然得られるものなので、事前に期待しすぎると、自分の首を絞めることになります。
3.給料に期待しすぎていないか
給料は多ければ多いほど良いように感じますが、実はそうでもありません。
給料によって上がる満足度は400-500万円くらいからなかなか上がらないことが分かっています。
のどがカラカラに乾いたときにのむ1杯目の水と4杯目、5杯目の水では満足度が一気に下がってしまうのと同じですね。
それに、給料が増えると最初は嬉しいのですが、あっと言う間になれてしまって、その喜びは1年程度しか続かないとも言われています。
給料は転職の条件として大事なものですが、多ければ多いほど満足度が高まる訳ではないので、期待しすぎると後悔の原因になります。
転職先候補の幅を広げてみよう
ここまで、
「転職に期待しすぎないでね」
「それが後悔しないコツだよ」
という内容を伝えてきたので、「転職にあまり期待せず、妥協して転職先を選べ、と言いたいのか?」と思われた方もいるかもしれませんが、そうじゃないんです。
転職先の条件にこだわりすぎて、もともと自分にとって満足度の高い職場になるはずだったところを候補から外してしまい、なかなか転職先が見つからない。または、転職先に失望してしまう、と言ったつらい思いや後悔が起こらないようにしてもらいたいのです。
つまり、特定の条件にこだわりすぎず、新しい視点をもつことで転職先の候補を広げてみて欲しいということです。
僕は転職活動をはじめたとき、仕事内容を最も重視して転職先の候補を絞っていました。
当時はそれ以外の条件に目が向かなかったのですが、今から振り返ればもっと候補を広げておけば、もっと早く自分に合う転職先が決まる可能性があったと思っています。
仕事内容にしても、全くの未経験は難しいですが、その時にやっていた仕事の周辺業務を広く対象にすれば、候補は広がったはずです。
さらに、将来の転職や独立を視野に入れて検討すれば、また別の選択肢も生まれたんじゃないかと。
「期待しすぎない=諦め、妥協」ではありません。
選択肢を広げるための心構えです。
選択肢を広げて、その中から選ぶ方が後悔は間違いなく小さくできます。
まとめ
転職先を選ぶのに、新しい会社や仕事に期待しすぎることはやめましょう。
期待しすぎず、こだわりすぎずに、条件を検討することで、転職先の候補を広げておくことが、自分に合う会社との出会いにつながります。
期待しすぎないことは、妥協することでも、負けでもありません。
転職先選びで後悔しないために役立ってくれる心構えですので、転職先を選ぶ時に心の片隅においておいて役立てて下さいね。