【転職が決まらない辛さ】転職活動より生活の不安を小さくすることから始めよう

・転職活動をしているけど、何も決まらず半年が過ぎてしまった

・転職活動を始めたけど、手応えがない。ずっとこのままだったらどうしよう

こんな悩みはありませんか。

僕は38歳で転職して新しい職場から内定をもらうのに3ヶ月かかりました。
そこまで長くはありませんが、それでも「このまま決まらなかったらどうしよう。年齢も高いし、このままだとかなりヤバイ」と不安になることが何度もありました。

そんな状態でも気持ちを折らずに続けられたのは、「生活するだけならなんとかなる」という安心感があったからです。

転職では、メンタルの安定がとても大事で、それをささえるのは、「住むこと、食べることへの不安を小さくすること」にあります。

この記事では、転職活動が長期化してつらくなっている人に、転職活動を好転させるための手順を順番に説明します。

今、本当にきつい時期だと思います。でも、この記事を読めば、これからの転職活動に希望が持てるようになりますよ。

1.生活を立て直す

転職が長引くと気持ちがどんどん弱くなっていきます。前向きな気持ちでいることはおろか、転職活動を続けることすら難しいです。

そのような状態から抜け出すために最初にやることは、「生活を立て直す」ことです。

借金に追われたことがある人の話しで、「寝ても覚めてもカネのことしか考えられなくなる」というのを聞いたことがありませんか?

転職活動が長引いて、生活がきつくなってくると、それと似たような心境になってきます。

「このままいくと家賃が払えなくなる」「食費も切り詰めないとお金がなくなる」こんな気持ちに支配されて余裕がなくなってしまうんです。

なので、この”生活の不安”を取り除くことでメンタルを安定させることから始めます。

ポイントは、家賃、食費、通信費。

ここを小さく、もしくはゼロにすることができれば、生活の不安はほとんどなくなりますから、家賃、食費、通信費を軽減するための手をうつところから始めましょう。

お金の現状を把握する

では具体的にどうするか、ですが、まずはお金の現状を把握します。

転職活動が長びいていると、不安がどんどん大きくなって、自分のことまで見えなくなっています。

そこで、現状がどうなっているかをお金で把握しておくのです。
そうしておけば、「あとどれくらいの期間なら転職活動を続けられそうか」が分かるので、必要以上に不安をになることがありません。

方法は簡単。
ざっくりでいいので今ある資産(預金、証券、手もとの現金など)を調べます。
次に1月あたりの支払を、こちらもざっくりでいいので調べて、支払の何ヶ月分の資産があるかを調べればOKです。

支払を調べるのが難しいかもしれませんが、家賃、水道光熱費、通信費(ケータイ料金、回線の利用料)、サブスクなどは、銀行の明細、電子決済の明細、カード明細で調べられますし、それ以外は主に食費ですから、だいたいの額は分かるかと思います。

この段階で、「ムダな支払だな」と思うモノがあればどんどん削りましょう。

たとえば、

・ケータイ料金で格安プラン(格安SIM含む)が使えないか
・使っていないサブスクはないか、
・あまり考えないで入っていた保険はないか、
・車やバイクなど処分できるものはないか、

など、この機会に生活スタイルも見直して支出をスリムにしておきます。
日常の支出でもコスパを重視します、転職活動の間のみで構わないので。

こうしてお金で現状を把握するだけで、不安が小さくなります。

まだ余裕があることが分かれば、それだけでも、気持ちが前向きになりますし、資金が尽きそうな人は、早めに対策を実行することで、状況を変えることができます。

不安は「分からないこと」で増幅していきます。まずは、お金で現状を掴みましょう。

とにかく人に頼る

現状が分かったら、状況の改善にとりかかります。そのために、とにかく人に頼りましょう。「頼りまくり」でOKです。

自分は転職活動に集中する、生活は人にお願いする、と役割分担してもらうことで、”生活の不安”を小さくするのです。

「頼りっぱなしは気が引ける」と思う人もいるかもしれませんが、ここは大胆に図々しく振る舞って下さい。

それも1つの経験であり、自分の殻を破るチャンスだからです。

その代わり、転職が成功した後で恩返しすればOK。

人に頼るのは苦手という人は「後で恩返しするから」と宣言しておけば気持ちもラクになります。

人に頼るとして「何を頼るか」ですが、「生活に関わる負担はできるだけ」頼るようにしたいところ。

具体的には、先ほども出てきた、家賃、食費、通信費、などですね。
娯楽などの費用は自分で払って、生活に最低限必要なものは頼りましょう。

次に「誰に頼るか」ですが、家族に頼れる人は真っ先に頼りましょう。実家に戻れるならベストですね。

「今苦しいから新しい職場が決まるまでここにおいて欲しい」と事情を素直に話して、頭も下げて、居場所を確保します。

両親だけでなく、兄弟や親戚でもいいので頼れそうな人にはどんどん声をかけてみてください。

家族がダメなら友達や恋人でもいいです。

この場合は、かなりハードルが上がりますが、家賃、水道光熱費、食費を折半する、それも難しそうなら、新しい仕事が決まったら、折半した分を後から払うことを約束するなどして、金銭的な線引きをしっかりしてからお願いするようにします。

イメージとしてはシェアハウスのような感じです。

頼れる人がどうしてもいないと言う場合は、家賃の引き下げを考えます。

先ほど触れた、シェアハウスに移るのも選択肢です。

初期費用はそこまでかかりませんし、毎月の支払を大きく下げられるのは家計へのインパクトがデカい。金銭的な余裕をハンパなく生み出すことができます。

今はシェアハウスを探すのにも便利なサイトがあるので、そう言ったサイトを使います。

東京で探すならこちらのサイトは、条件指定が簡単で検索しやすいので、希望の物件を探しやすいです。

「クロスハウス」

東京のシェアハウスなら家賃3万円台からのクロスハウス
東京、家賃3万円台~!家具家電・WiFi・水光熱費含む。6,300室以上の部屋の移動が無料。外国人大歓迎(英語/中国語/ベトナム/ミャンマー/ネパール/スリランカ対応可)

資金の借入れ

出ていくお金を引き下げたら、入ってくるお金を増やすことも考えましょう。

一定の条件がそろえば、公的な制度で借入ができます。

こちらの「生活福祉資金貸付制度」と

生活にお困りで一時的に資金が必要な方へ「生活福祉資金貸付制度」があります。 | 政府広報オンライン
低所得者や高齢者、障害者の生活を経済的に支える「生活福祉資金貸付制度」。同制度では、失業や減収などにより生活が困窮しているかたに対し、生活費や一時的な資金の貸付けを行う「総合支援資金」が設けられています。総合支援資金を利用するかたには、生活困窮者自立支援制度の支援も併せて行い、生活の立て直しを包括的にサポートします。

「緊急小口資金」

生活福祉資金の特例貸付・住居確保給付金特設ホームページ
新型コロナウイルス感染の影響により収入が減少し生活に困窮する方に必要な生活費用等の貸付や、住居を失うおそれが生じている方々に一定期間家賃相当額を支給します。

を使えば、無利子もしくは非常に低い利子で50万円以上の借入が可能です。

借金には抵抗があると言う人もいるかもしれませんが、資金を使い切ってからでは遅いです。

余裕があるうちに手もとの資金を増やして、生活の不安を小さくすることが大事。

使えるものはきちんと使って早め早めに手当てします。

ただし、サラ金などに手を出すのはやめましょう。
利率が高すぎて、返済するのが大変です。

「借りられるから借りる」のではありません。
「有利な条件で借りられるから借りる」のです。

返済のことも考えて、その点だけは注意して下さいね。

2.自信を立て直す

生活の不安が小さくできたら、次は自信を立て直します。

自信があるかどうかは、間違いなく面接や職務経歴書で伝わります。

自分が採用担当者だったとして、自信がある人とない人、どちらを採用しますか?
当然自信がある人を選びますよね。

転職活動が長くなると、知らず知らずのうちに自信がなくなっていますので、そこを立て直します。

「自信を立て直す」と言っても特別なことは必要ありません。1つは今までやってきたことを振り返ること、2つめは人と話すことです。

いままでやってきたことを振り返る

転職活動で結果が出ていないとムダなことをやっているように感じてしまうときがありますが、もちろん、そんなことはありません。

職務経歴書の作成や面接対策のために、過去のキャリアや自分の実績を振り返ってきたと思います。それをもう1度見返してみて下さい。

社会人なりたてのころと今を比べてみてください。
「できること」や「分かっていること」がどれだけ増えているでしょうか。

自分の想像以上のスキル、知識、実績が積み上がっていることを再確認できると思います。

それを踏まえて、新しい職場に採用され、仕事をするだけの資格があることを、もう1度確信してください。

人と話す

過去の振り返りができたら、人と話してみます。

今抱えている不安な気持ちや、それでも前に進みたい気持ちなど、友達や仲間に話してみてください。

頭の中にあることを、言葉で外に出すことで、自分の頭の中が整理できます。

頭の中が整理できれば、余計なことに惑わされることがなくなり、「これから何をすべきか」がはっきりするので、気持ちが前向きになり自信が芽生えてきます。

3.戦略を立て直す

メンタル面が回復してくれば、もう大丈夫です。
転職活動の中身そのものを練り直す段階に入ります。

転職先が決まらない原因はただ1つで、需要と供給が一致していない、
別の言い方をすると、企業が求める能力と、自分が持っている能力が一致していないからです。

転職は大規模なマッチングパーティーみたいなもの。
お互いの条件が合わなければ、どんなに好条件(ハイスペック)の転職者でも転職先は決まらないんですよ。

逆に言うと、自分ではスペックが不十分だと感じていたとしても、企業側が求めている能力さえもっていれば、あっさり採用されます。

そこで、転職の成功率を高めるため今までの戦略を見直してみます。

転職先の条件を見直す

「自分が行きたい企業」ではなく、「今の自分が持っているスキルや実績を欲しがっている企業はどんなところか」を探すことをまず考えてみましょう。

その中から自分の希望する条件に合いそうな所をピックアップしてアプローチするようにします。

もちろん、「自分の希望をなくせ」と言うのではありません。
自分の希望は持ったままで、まず、採用される可能性が高そうなところを知った上で、そこから候補を絞るという感じです。

先ほども触れましたが、転職は相手があって初めて成立するものなので、「相手の事情」もしっかり考慮することでマッチする確率を高めるのです。

自己分析を見直す

自分を評価してくれそうな企業に対して、自分の強みを際立たせてアピールするため、自己分析を見直します。

相手の企業に気に入ってもらいそうな職務経歴書や面接の受け答えをするというのではありません。

自分の強みがより分かりやすく、はっきりと伝わるように、自分を再定義するという感じです。

転職活動が長くなっていると、自分の強みがだんだん分からなくなってきます。
切れ味が落ちた刃をもう一度研ぎ直して、切れ味の鋭い刀に磨き上げるのです。

パートナーを見直す

転職先の見直しも自己分析の見直しも、自分一人でやるのは負担が大きいです。
ここは転職のプロである転職エージェントと一緒に取り組むのがいいでしょう。

ただ、それまでに依頼していたエージェントが信頼できる人ならいいのですが、そうでないなら転職エージェントの変更をお願いしたいところ。

そして、別の選択肢を考えるために他の転職エージェントにもエントリーしておくようにします。

少しでも転職の成功確率を上げるためには、信頼できるエージェントと一緒に活動するのが近道です。

そのために、自分に合う信頼できるパートナーを見つけるために、エージェントの変更、新しい転職エージェントへの登録をオススメします。

(オススメの転職エージェントについてはこちらで紹介しています)

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まとめ

転職活動が長くなってくると、精神的につらくなってきます。
その状況を改善するためには、「生活の立て直し」「自信の立て直し」「戦略の立て直し」の順に手を打っていくと上手く行きます。

気分が落ちたときこそ、手を伸ばして人に頼ることを忘れないで下さいね。
あなたの周りにも味方がたくさんいます。

その人達の力を借りながら、新しいモチベーションで転職の成功を掴んで下さい。

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